こんにちは、相厚エステートの添田です。

東日本大震災以降、住宅へ求められる安全への関心が高まっていますが、ハウスメーカー等の注文住宅で建物を建築する場合の8割は「地盤改良工事」を行う必要があります。※割合は地域によって異なります。

地盤改良工事にかかる費用は場所によって様々で、全くかからない土地もあれば300万円を超えてしまうケースもございます。建物が完成している建売住宅なら改良工事費用も込みの販売価格ですが、土地を購入して建物を建築する場合は大きな支障になってきます。

地盤調査の方法

住宅を建築する際に使われる調査のほとんどがスウェーデン式サウンディング試験で地盤調査を行っています。金属製の棒(ロッド)の先端にスクリューポイントを着けたものに重りを載せ回転させ、回転数と深さで地盤の強弱を判定します。

建物の配置が決まったら、その四隅と中心の計5か所で サウンディング試験を行い、ロッドが何メートル沈んだのかを測定し改良方法を決めます。

地盤改良の方法と改良費用について

軟弱地盤が50センチ以下なら改良不要ですが、全体の2割くらいしかありません。2メートル未満なら表層改良で100万円未満、2から8メートルは柱状改良で100万円から200万円、8メートルを超える場合は鋼管杭の長さによって変わりますが200万円から300万円、15メートルを超えると300万円以上になる事もございます。※30坪未満の建物の場合です。

軟弱地盤の深さ改良の種類改良費用の目安
0~0.5メートル改良は不要0円
0.5~2メートル表層改良50~100万円
2~8メートル柱状改良100~200万円
8~15メートル鋼管杭200~300万円
15メートル以上鋼管杭300万円以上

地盤改良工事の内容は、地盤の強度以外に建物の重さでも変わってきます。ハウスメーカーの建物は工務店の建物より重いので改良費用も高くなります。※工務店で建築する場合の地盤改良費用は上記の半額が目安です。

L型擁壁がある土地は建築できない?

傾斜地を造成した分譲地によくあるL型擁壁(ようへき)と呼ばれる壁。L型擁壁の特徴として壁の高さと同じ長さの底盤があります。

建築するハウスメーカーがL型擁壁を造っていれば底盤の下も調査データがあるので問題ありませんが、他社が造ったL型擁壁の場合はハウスメーカーが調査データを信用しません。擁壁を造った後では底盤の下は地盤調査が出来ないので、L型擁壁のある土地はハウスメーカーでは建てられないと思った方がいいでしょう。

間地ブロックなら地盤調査が出来ます

間地(けんち)ブロックで造成された土地であれば底盤がないため地盤調査が可能です。※10年以上経過した間地ブロックの場合は地盤以外の検査が必要です。

地盤調査はいつ行うの?

一般的には土地の売買契約を済ませてからの調査ですが、購入申込時に売主にお願いすれば契約前でも地盤調査をさせてもらえる場合があります。工務店で建築をする場合には調査に5万円ほどの実費がかかりますが、積水ハウス等のハウスメーカーは無料で調査をしてくれますので利用しない手はありません。※ハウスメーカーで建てることが前提です。

契約前に地盤改良費がわかれば安心して資金計画を立てられますが、事前に調査できない場合は予め100万円位の改良費を想定して資金計画を立てましょう。

近隣の地盤データを無料で調べる

正確な地盤データは一件一件調べないとわかりませんが、地域によって大まかな判断は出来ます。購入を検討している土地の場所を教えていただければ近隣の地盤データをお調べ致しますので、お気軽にお問い合わせください。(神奈川県限定とさせていただきます)

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