こんにちは相厚エステートの添田です。
注文住宅で建築をするときに重要になるのが土地の探し方ですが選んだ土地によって建築費用が100万円以上違ってくることをご存知でしょうか?
建物のグレードを落とすことなく100万円を削減する土地の選び方がありますので、その方法をいくつか紹介させていただきます。
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防火地域・準防火地域をチェックしましょう
建築基準法で用途地域によって建築物の用途が決められており、都市計画法によって防火地域と準防火地域内と呼ばれる区域の指定があります。
準防火地域と防火地域に指定されている区域は住宅等の建築物が密集するので、火災が起こったときに次々に延焼してしまう恐れがあります。
その為、地域内の建築物は近隣の建物から出火した際の延焼を防ぐために燃えない、または燃えにくい材質を使用した耐火構造または準耐火構造で建てるよう定められています。
耐火構造(準耐火構造)での大きな価格の違いは扉や窓の開口部分(サッシ)で、耐火性能があるサッシとそうでない物を比較すると一か所あたり約10万円の差があるため、住宅一件のサッシを合計すると約100万円の違いが出てきます。
確認方法は購入予定地が下記用途地域一覧の中にある第一種低層住居専用地域または第二種住居専用地域に該当するかを確認する事です。「低層住居」に指定された地域は住宅が密集しないような街づくりがされるため防火指定がありません。
用途地域はポータルサイトや不動産チラシの物件概要に記載されております。
用途地域 | 性格 |
第一種低層住居専用地域 | 低層住宅に係る良好な住居の環境を保護する為定める地域 |
第二種低層住居専用地域 | 主として 低層住宅に係る良好な住居の環境を保護する為定める地域 |
第一種中高層住居専用地域 | 中高層住宅に係る良好な住居の環境を保護する為定める地域 |
第二種中高層住居専用地域 | 主として中高層住宅に係る良好な住居の環境を保護する為定める地域 |
第一種住居地域 | 住居の環境を保護する為定める地域 |
第二種住居地域 | 主として住居の環境を保護する為定める地域 |
準住居地域 | 道路の沿線として地域の特性にふさわしい業務の利便を図りつつ、これと調和した住居の環境を保護する為定める地域 |
田園住居地域 | 農業の利便の増進を図りつつ、これと調和した低層住宅に係る良好な住居の環境を保護する為定める地域 |
近隣商業地域 | 近隣の住宅地の住民に対する日用品の供給を行う事を主たる内容とする商業その他の業務の利便を増進するため定める地域 |
商業地域 | 主として商業その他の業務の利便を増進する為定める地域 |
準工業地域 | 主として環境の悪化をもたらす恐れのない工場の利便を増進する為定める地域 |
工業地域 | 主として工業の利便を増進する為定める地域 |
工業専用地域 | 工業の利便を増進する為定める地域 |
指定なし |
もう一つの確認方法は各市町村のウェブサイトから都市計画図を閲覧し、購入予定地の住所を指定すると防火地域かどうかの表示がされます。こちらの方が確実なのでお試しください。
地盤の強度を確認しましょう
建築用地には一定の強度がないと建てた住宅が傾いてしまう心配があります。そこで軟弱と判定された建築用地は地盤改良をする必要があります。
地盤改良には表層改良、柱状改良、鋼管杭と土地の状態によって地盤の改良方法が変わり、改良費用も50万円~数百万円と大きな差が出てしまいます。
建築棟数が多いハウスメーカーには全国の地盤データを所有しているため建築予定地の最寄りの地盤データを契約する前に確認すれば数百万円の改良費がかかる土地を事前に調べることが可能です。
地盤改良についての詳細はこちらの記事をご覧ください。
道路の幅は4メートル以上ありますか?
建築の材料(壁・柱・屋根・室内設備)は工場や倉庫から大型トラックで運びますが、工場から建築予定地までの道路の幅員に支障がある場合は小型トラックで運ばなくてはいけません。
大型トラックなら1台で運べる材料が小型トラックだと2~3台必要になるため追加費用が発生してしまいます。
幹線道路から建築予定地までの道を確認して4メートル未満の道路(すれ違い出来ない道路)があれば要注意ですね。
旗竿地を選んだ時の注意事項
前面道路が狭い時と同じで専用通路がある場合、材料を運ぶときに追加費用がかかることもあります。隣地が広い空き地で建築の時に利用することが可能なら問題はありませんが住宅に囲まれている旗竿地の時は注意が必要です。
旗竿地の詳細はこちらの記事をご確認ください。
高低差のある土地は極力選ばない
下記写真のように前面道路と宅地の高低差が1.5メートル以上ある場合、建築の材料を宅地に持ち上げるための費用が別途発生します。
さらに高低差のある土地は数百万円の造成費用が別途かかる可能性があるの詳細はこちらの記事をご確認ください。
選んだ土地によっては同じ建物を建てても100万円の差が出てしまうんですね。
まとめ
以上、建築費用を100万円安くするための方法を紹介してきましたがネットで土地を探しても判断は難しいと思います。購入希望の土地をお知らせいただければ判定をさせていただきますのでお気軽にご相談ください。
土地売買専門の相厚エステートでは建築費用も考えた土地探しのお手伝いをさせていただきます。