こんにちは相厚エステートの添田です。

注文住宅を建てるときハウスメーカーにするか工務店にするか迷いますよね。

そもそもハウスメーカーと工務店の違いに明確な基準はなく、工務店っぽいハウスメーカーもあればハウスメーカーっぽい工務店もあります。

そこで今回は不動産屋さんから見たハウスメーカーと工務店の選び方についてお話ししたいと思います。

価格の比較をするなら築後50年先まで考えましょう

ハウスメーカーと工務店で最大の違いは住宅を購入する時に必要な建築費用です。

少しゆとりのある間取りで考えたときの建築面積をだいたい32坪とした時、工務店なら外構工事などの付帯工事を含んで1,800万円位でみておけは建築可能ですが、ハウスメーカーの場合は約2倍の3,500万円くらい必要です。

ただし、50年後のことまで考えた場合どちらを選ぶのが良いかを考えてみましょう。(数字は当社提携店の概算です。)

項目ハウスメーカー工務店
建物32坪の建築費(付帯工事込み)3,500万円1,800万円
15年までにかかるメンテナンス費用
(外壁塗装工事)
0円
150万円
30年までにかかるメンテナンス費用
(外壁塗装と水周りの交換費用)
300万円500万円
50年後にかかるメンテナンス費用
(大規模修繕または再建築)
500万円1,800万円
築後50年の合計4,300万円4,250万円

最近では30年間メンテナンス費用0円を売りにしているハウスメーカーがあり、外壁や屋根のメンテナンスは不要が不要ですが、工務店の場合は、15年後、30年後に外壁塗装などで大きなメンテナンス費用が必要になります。

工務店の場合は住宅ローンを払いながらメンテナンス費用も貯めないといけないのね

さらに50年を経過すると工務店は建て替えの時期を迎えますが、ハウスメーカーは補修をすればまだまだ住むことができると言われています。

50年後のトータルだと工務店とかわらないんですね

ハウスメーカーの建築費が高いのは明確な理由があるんです。

ZEH(ゼッチ)の選択

ZEHとは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、高断熱の壁や窓、高性能の省エネ機器やエネルギー管理システム(HEMS)の導入により消費エネルギーを大幅に削減し、太陽光発電の活用などでエネルギーを創り出し年間の光熱費がゼロとなる住宅のことを言い、 数年前よりZEHを標準装備にしているメーカーもあります。

  • 毎月の光熱費がほぼ0円になり月々の支払いに大きな影響力がある
  • 高気密・高断熱の住宅なので夏は涼しく冬は暖かい快適な住宅です
  • ZEH認定された住宅は国や県から補助金が受けられます。

ZEHの認定には高い基準があり街の工務店で対応している所はほとんどありません。

工務店にも良い所はたくさんあります。

ハウスメーカーは全国の住宅展示場にモデルルームもあり安心感で選ぶなら間違いなくハウスメーカーかと思います。

それでも初期に必要な建築費用に3,500万円も出したくないとお考えの方には優良な工務店をオススメしますが、どこの工務店が良いのか判断材料が難しいですよね。

確認するポイントは、「実際に確認できるモデルルームがあるか」「信用できるホームページがあるか」「実際に建てた人の評判が聞けるか」の3つです。この3つの材料がない工務店はいくら良くても判断のしようがないので避けた方が安全かと思います。

坪単価は内容で判断しましょう

昔はハウスメーカーっぽい工務店が「1坪28万円で家が建つ」という広告をしていましたが、ほとんどウソなので最近は見かけなくなりましたね。

良心的な工務店は平均的な坪単価が50万円(税別)前後で説明をしている所が多いのではないでしょうか?この坪単価に含まれている内容を確認すると下記のようになっています。

項目内容
①仮設工事足場や養生、仮設トイレ
②基礎工事コンクリート工事
③木工事土台・柱・梁など 
④外壁工事サイディング・パワーボード
⑤屋根工事スレート・瓦・ガルバニウム
⑥住宅設備キッチン・風呂・トイレ等・電気ガス
⑦電気工事屋内電気配線
⑧内装工事壁紙や床材・扉
⑨防水工事バルコニーなどの防水
⑩上下水道接続費用水道配管

上記10項目は最低限必要なものですが坪28万円と言っていた工務店は①の仮設工事や⑩の上下水道接続費用が別途費用で説明していたり、一戸建てなのに標準の間取りが2LDKという制限があり、3~4人家族では一般的な4LDKにするだけで壁や扉・窓の追加費用が発生する販売方法をしていました。

坪単価は表示価格ではなく、打合せが終わった後の建築費用÷坪数で決まる金額で、標準装備であるキッチン・ユニットバス等の設備の仕様や、耐震性能・断熱性能などの付加価値がどれほどあるかで判断してください。

税制の優遇が違います

住宅ローン減税や親からの住宅資金贈与に関する話ですが、建物は一般住宅と高品質住宅の2種類に分類され税制の優遇幅が違います。

  • 住宅ローン減税では一般住宅が最大400万円に対し高品質住宅は500万円
  • 住宅資金贈与では一般住宅が2,500万円に対し高品質住宅は3,000万円

工務店の標準仕様は一般住宅がほとんどで、高品質住宅に仕様変更する場合は追加費用が発生します。それに対し、全てのハウスメーカーは標準仕様が高品質住宅に適合していると思って大丈夫です。

税制優遇の詳細はこちらをご覧ください。

ネームバリューでハウスメーカーを選ぶ

理屈は抜きにして単純にカッコいいと言われたくてハウスメーカーを選ぶ人も多いはずです。

本来、ハウスメーカーと呼ばれていたのは積水ハウス、ヘーベルハウス、住友林業、大和ハウス、三井ホーム、ミサワホーム、セキスイハイム、パナソニックホームの主要8社と呼ばれている所です。

この8社で建てていれば誰に聞かれても賞賛と妬みをもらう事が出来る憧れのメーカーですよね。

その中でも人から聞かれたときの圧倒的な優越感を感じられるのは積水ハウス、ヘーベルハウス、住友林業の3社ではないでしょうか。

大手ハウスメーカーならみんなに自慢できるね。

まとめ

ハウスメーカーと工務店、どちらが正しいのかは人それぞれなので正解はありませんが、信頼できる会社と担当者を選びたいですよね。相厚エステートでは信頼できるハウスメーカー、信頼できる工務店とのネットワークがありますので、お客様の価値観に合わせた建築会社を提案させていただきます。

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